病理診断科

臨床他科ならばその科の名前を聞いただけでその仕事内容までわかってしまうものが多いでしょう。たとえば"眼科学"ならば眼の働きや病気などについて学ぶことで、"眼科医の仕事"は眼の病気を扱う(治す)といった具合。では"病理学"とは何か、そして"病理医の仕事"はどういったものか、というのはそれぞれの説明が難しく、たとえわかってもそれぞれをなかなか結びつけられないのではないかと思います。
このページは読んでいただいた方に、病理学で学ぶことと病理医の仕事とを紹介し、最終的にお互いを結び付けて理解できるようになることを目標として進めていきたいと思っています。

病理医の仕事

ずいぶん前の新聞記事の抜粋です。

 ―判断には病理検査が不可欠― がんの性質つかむ決め手-2-
【解説】 手術が無事終了した天皇陛下の前立腺がん治療は、事前の所見と同様に、がんの転移や浸潤は見つからず、手術もスムーズで、安心できる結果となった。
ただ、今回の手術で完治できたかどうか確認するには今後、全摘した前立腺などの組織を細胞レベルで詳細に調べる「病理検査」でのチェックが不可欠。この検査を経て本格的な日常生活復帰の道を歩むことになる。
宮内庁は昨年末、陛下のがんについて「高分化型で、比較的たちの良い腫瘍(しゅよう)。転移はない」と発表した。
しかしこれは部分的に採取した組織の病理検査や画像などによる診断で、わずかな転移、局所的な悪性化など、がんの性質を把握するためには、なお不十分だ。
これを補い、本当の意味でがんの正体を見極めるのが病理検査で摘出した前立腺を薄い切片に分けさまざまな細胞の構造や形質を丹念に観察し、がんの大きさや進行度、転移、浸潤の有無を最終的に判断する。
がん治療では手術後の一般的な作業の一つ。手術後の治療方針を判断する上での決め手となる。リンパ節など周辺組織も同時に調べる。
この検査で、転移などの異常が見つからなかった場合、がんは摘出された前立腺内にとどまっていることになり、こうしたケースでの治療成績はきわめて良好。多くのがんで治療の目安とされる五年生存率は90%近いデータを示している。(共同通信)

天皇陛下のがんの手術は病気が病気だけに、何よりも患者さんが患者さんだけに大きく取り上げられてきました。そしてこの件では結果が出るまで病理医の存在と仕事がかなり紹介されていました。その一つの抜粋です。言っていること解りますか?特に太字部分、決して正確に言い表されているとはいえませんがこれらが病理医の仕事です。

病理学を勉強してみよう

序論1

一般に病理学とは病気の成り立ちを学ぶ、あるいは追求する学問といわれています。では病気の成り立ちとはどういうことでしょうか?
日常生活においても、たとえば現在のように凶悪な少年犯罪が多発しているとき、また前から幾度もあった政治家の汚職事件が明るみになったときなど、マスコミでは"少年犯罪発生の病理"とか"政治スキャンダル発生の病理"というように"病理"という言葉のついた見出しの記事を見かけることがあります。
要するに原因を挙げて、それによって事件を起こす要因が形成され、事件の発生に至った…といった内容の記事になるわけですね。もう少し"少年犯罪発生の病理"を例に挙げて具体的に言うと、家庭環境、学校環境などが原因となって、人格異常が形成され、犯罪が発生する−といった具合。この人格異常が形成されの部分が"成り立ち"であり、この<原因→成り立ち→発生>の一連の流れとして理解する作業が"病理"ということになります。
実際の病気の理解(病気における病理)においても同様です。原因があり、それによって病気を成り立たせる要因が起こって、病気というものが生じるわけです。
そして、病気と関わってきた人類の歴史の中で成り立ちを追求してきた結果、5つの成り立ちが考えられてきました。

医師の紹介

氏名 職位等 卒年 資格等
小野田 登 担当部長 昭和59年 日本病理学会病理専門医、日本臨床細胞学会認定細胞診専門医
鉄地河原 伸枝 非常勤 平成10年  
小倉 豪 非常勤 平成13年  

最終更新日:2016年12月16日

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