乳腺外科

主な対象疾患

  • 乳癌をはじめとした乳腺疾患全般。
  • 乳房のしこり・乳頭分泌などの症状をお持ちの方、乳がん検診にて異常を指摘された方、乳がんと診断され当院で治療を希望される方、などを対象としています。

診療内容・特徴

  • 乳腺外科医(乳腺専門医)のほか、放射線診断医、検診マンモグラフィ読影認定医師、がん治療認定医、病理医、放射線治療設備、放射線治療医(非常勤)、核医学診断設備、化学療法センター、乳がん看護認定看護師、がん性疼痛認定看護師、緩和ケア認定看護師、 検診マンモグラフィ認定撮影技師を擁しています。また、日本乳癌学会認定施設、マンモグラフィ検診施設画像評価認定施設となっています。
  • 当院では原則として健康保険に基づいた診療を行っております。診療内容や人的・物的・時間的資源には健康保険制度上の制約がありますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。

外来診療について

  • 当院の乳腺外来はたいへん混雑しており、予約外の方・初診の方の待ち時間が2〜3時間を超える場合あります。また、患者さんそれぞれの病状やご希望などもあり、診療の順序や時間が予定通りにいかない場合がありますので、あらかじめご了承願います。
  • 初診の方は原則として診察前にマンモグラフィの撮影をお願いしております(最近の画像データをお持ちの方は除きます)。
  • なるべく紹介状や検診結果の通知書をお持ちください。検診や他院での画像データがありましたら借用のうえ持参くださいますようお願いいたします。また、極力紹介予約のご利用をおすすめしていますので、かかりつけ医にご相談ください。
  • 申し訳ありませんが、診断書や紹介状など書類の作成にはお時間をいただいております。余裕をもってのご依頼をお願いいたします。とくにお急ぎの場合は診察前にお申し出くださいますようお願いいたします。
  • 自覚症状なく診察や検査を希望される場合は健康保険診療の適用となりません。各科受付窓口でご相談ください。お急ぎの場合は保険外診療で対応させていただきます。

各症状に対する診療内容

  • 乳腺疾患の確定診断は原則として病理組織検査(細胞や組織を採取して顕微鏡でみる検査)により行われます。乳がんが疑わしい場合や、良性と思われても悪性の可能性が否定できない場合は生検(組織サンプルを採取すること)(針生検または切除生検)をおすすめしています。
  • 乳房腫瘤(しこり)に対しては、マンモグラフィ(MMG)・超音波検査(US)を行い、悪性との鑑別を要する場合は造影MRIを行っています。組織検査が必要な場合は超音波ガイド下針生検(CNB)または切除生検(外来手術)で行っていますが、最近はCNBで診断可能な場合が多くなっています。
  • 石灰化病変については、US・MMG・MRIの結果により、ステレオガイド下マンモトーム生検の適応について検討しています。
  • 乳頭分泌についても乳房腫瘤と同様に検査を行っていきます。
  • 明らかな病変を認めない場合(異常なし)や良性病変と診断がついた場合、その後の当院での経過観察については診療内容・頻度・年限に制限があります。あらかじめご了承ください。

原発(初発)乳がんの治療について

  • 原則として「科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン」に基づき、健康保険を用いた『標準治療(最も適切な治療)』をおすすめしています。
  • 乳癌治療は手術・放射線治療・化学療法(分子標的治療を含む)・内分泌療法のうち、必要最小限かつ最適な組み合わせ・順序で行っています。病期、腫瘍の針生検検体の病理組織および免疫組織化学検査所見(組織型、ホルモン感受性、HER2など)、年齢、ご本人の希望などを考慮して、最適な治療スケジュールを提案させていただいています。

術前薬物療法(手術より先に、抗癌剤やホルモン剤治療を行う方法)について

  • 昨今は新規薬剤の開発等により術前薬物療法の適応拡大がみられ、当院でも積極的に行っています。術前薬物療法のメリットは、(1) 薬物療法によりがんが縮小し、手術の際の切除範囲を少なくできる可能性がある、(2) 薬物療法の効果が確認できる、などです。通常は3〜6ヶ月間薬物療法を行った後に手術を予定いたします。

乳癌手術について

  • 乳癌手術の術式選択については、病期(進行度)・腫瘍の位置や大きさ・年齢・ご希望・術前治療に対する反応などにより最適な方法をおすすめしています。最も多く行われている術式は乳房部分切除(いわゆる温存手術)+センチネル(見張り)リンパ節生検で、50%以上がこの方法となっています。病期などにより温存できない場合や、腋窩リンパ節郭清(リンパ節の切除)が必要な場合があります。
  • 手術入院の期間はおよそ7〜10日間で、手術日の1〜3日前に入院していただいています。退院時には通常の日常生活が可能で、シャワー浴、軽い運動も可能です。原則として運動制限や食事制限、上肢荷重制限はありません(術式や病期により一部異なる場合があります)。また、入院期間以外は就業を制限していません。
  • 乳房再建は形成外科で扱っております。原則として2期的再建となりますが、切除手術と同時にエキスパンダー挿入を行う場合が多くなっています。

補助療法(追加治療)について

  • 温存手術を行った方は原則として全員、放射線治療を受けていただいています。手術および退院のおよそ3〜5週後、手術標本の病理組織検査の結果確認後に放射線治療の手配を行います。通常は25〜30回通院で、(土日祝日を除く)毎日少しずつ、5〜6週間かけて治療を行います。通常は局所の皮膚炎(日焼け様変化)以外の大きな副作用はみられず、嘔気・脱毛などの全身症状はありません。
  • 術後薬物療法については、手術標本の病理組織検査の結果確認後(手術のおよそ3〜5週後)に外来でご相談しています。ホルモン感受性腫瘍に対しては内分泌療法(ホルモン剤、内服5年間など)を、HER2陽性乳癌に対してはハーセプチン(3週に1回点滴、1年間)をつよくおすすめしています。進行度や悪性度の高い場合は化学療法(抗がん剤、3週1回点滴を3〜6ヶ月間など)をおすすめする場合があります。化学療法は放射線治療に先立って行うことが一般的です

再発・進行乳がんの治療について

  • 「乳癌診療ガイドライン」に基づき、健康保険を用いた『標準治療』をおすすめしています。昨今の標準治療は、生活の質を保ちながら長く治療を続けることに主眼がおかれ、緩和治療(がんの根治よりも苦痛を取り除くための治療)も有力な選択肢に入ります。
  • 治療法・薬剤の選択は、病巣の部位・程度、自覚症状、病巣が生命に関わる可能性が高いかどうか、病理組織および免疫組織化学検査所見(ホルモン感受性やHER2状況など)、年齢や合併症の有無、ご本人・ご家族の希望や考えなどを考慮し、ご相談させていただきます。ホルモン剤や抗がん剤などの薬物療法が主体となりますが、病状により放射線治療や切除が有効な場合もあります。
  • 薬物療法はどんな薬でも、はじめは有効であっても、長期間使用しているうちに耐性(効き目が悪くなる)ができてきますので、その時点で他の薬剤に変更していくことが一般的です。
  • 緩和治療に専念される場合、当院では外来・入院とも十分な設備・人材がありません。患者サポートセンターで対応施設をご紹介いたします。

医師の紹介

氏名 職位等 卒年 専門 資格等
藏並 勝 副院長 昭和57年 乳腺外科 日本外科学会指導医・専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、臨床修練指導医、検診マンモグラフィ読影医師、日本がん治療認定医機構がん治療暫定教育医、オンコプラスティックサージャリー学会実施医師、身体障害者指定医
西宮 洋史 医長 平成15年 乳腺外科 日本外科学会専門医
藤野 史織 医員 平成25年 乳腺外科、
消化器外科
検診マンモグラフィ読影医師
竹下 利夫 非常勤 昭和48年 乳腺外科 日本外科学会指導医、日本乳癌学会乳腺専門医、日本消化器外科学会指導医
首藤 昭彦 非常勤 昭和59年 乳腺外科 日本外科学会外科専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、検診マンモグラフィ読影医師、聖マリアンナ医科大学 ブレスト&イメージング先端医療センター 教授
田中 蓉子 非常勤 平成22年 乳腺外科 日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺認定医、検診マンモグラフィ読影医師

外来担当表

最終更新日:2017年5月19日

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