小児科

アレルギー

気管支喘息

気管支喘息とは、気道の慢性的な炎症により敏感な状態になり、ウイルス感染、ダニ・ホコリ、たばこの煙などの様々な刺激が加わることによって突発的に喘鳴や呼吸困難が起こり(=喘息発作)、かつそれが繰り返し起こる疾患です。喘息発作時には、咳嗽、呼吸困難、肩呼吸や陥没呼吸といった努力性呼吸、ゼイゼイやヒューヒューとしばしば表現される喘鳴などの症状がみられます。気道の炎症は症状がない時にも続いており、症状がない時でも炎症を抑えるために内服薬や吸入薬での治療が必要となります。

気道過敏性試験

気管支喘息の大きな特徴である気道の過敏性を調べる検査で、喘息の重症度を把握し、十分な治療が行われているかを知る指標となります。
気管支に対して刺激性のあるアセチルコリンという薬剤を使用して、ごく薄い濃度から徐々に濃度を上げて吸入します。吸入後に呼吸機能検査を行い、呼吸機能が悪くなった薬剤濃度を閾値とします。閾値とは、ある刺激によってある反応が起こる時、刺激がある値以上に強くなければ、その反応が起こらない限界値のことです。この閾値が低いほど、過敏性が高いと判定されます。重症度が高い人や罹病期間が長い人ほど、気道の過敏性が高いと言われています。モニターを装着し注意深く診察をしながら検査を進めますが、発作が起こった場合は気管支拡張薬を吸入し、発作がきちんと改善したことを確認して終了となります。検査時間は異なりますが、約30分から1時間程度です。
当科では、この気道過敏性試験という検査を行い、気管支喘息のコントロール状態の把握に役立てています。また、大和市小児科医会に所属する開業小児科医の先生方と協力し、当院以外に通院されているお子さんにも気道過敏性試験を利用できる連携システムの運用も開始しました。

喘息教室

当院小児科病棟所属のアレルギーエデュケーターナースという資格をもった看護師が中心となり、年に数回不定期で開催しています。気管支喘息のお子さんと親御様を対象に、気管支喘息についての理解を深めていただくことを目的としています。他院に通院されている方でもご参加いただけます。開催日は不定期ですが、事前に当院ホームページで告知しております。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは「良くなったり、悪くなったりを繰り返すかゆみを伴う湿疹」であり、患者の多くがアトピー素因(喘息やアレルギー性鼻炎など他のアレルギー性疾患を合併している、アレルギー反応に関与するIgE抗体を産生しやすい体質である)を持っているもの、と定義されています。治療の基本は(1)適切なスキンケア(2)適切な外用薬(軟膏等)の使用です。 湿疹の状態に合わせた外用薬を使用しつつ、適切なスキンケアを継続することで多くのアトピー性皮膚炎の症状改善が期待できます。

アトピースキンケア 日帰り入院

当院のアレルギーエデュケーターナースが主体となり、アトピー性皮膚炎の治療の第一歩となるスキンケア(皮膚の洗浄方法、保湿方法、外用薬の使用法)に関して丁寧に指導します。

  1. はじめに、現在ご自宅で行っていらっしゃるケアの手技をひとつひとつ、エデュケーターナースとともに確認していき、改善点を洗い出します。

医師と看護師によるトレーニング

  1. アトピー性皮膚炎を中心としたアレルギーの知識や、正しいスキンケアのポイントをエデュケーターナースよりご説明させていただき、患者さん一人一人の生活に合わせた対応法をご一緒に考えていきます。


  1. 再度、改善したスキンケア方法でお子さんと一緒に入浴・洗浄から保湿、軟膏塗布までを、病棟で実際に行ってみます。
    (所要時間はおよそ午前10時〜午後3時前後となります。)

同じスキンケア用品や外用薬を使用していても使い方次第で、治療効果は大きく変わってきます。アトピー性皮膚炎のお子さんの、日々のスキンケアにお悩みの際は一度ご相談ください。

食物アレルギー

食物アレルギーとは、原因食物を摂取した後に免疫学的な反応を介して生体に不利益な反応(蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛・嘔吐・下痢などの消化器症状、咳・喘鳴などの呼吸器症状、血圧低下などの循環器症状、またそれらの複合したアナフィラキシーなど)が引き起こされるもの、とされています。

食物負荷試験(日帰り または 一泊入院)

食物アレルギーの診断を、血液検査や皮膚検査のみで確定することはできません。
そこで食物アレルギーの診断を確実に行う必要のある、重症の食物アレルギーが疑われるお子さんなどでは、食物負荷試験の実施を検討する場合があります。
負荷試験は、アレルギーの疑いがある食品を実際に摂取し、アレルギー症状の有無を確認する検査です。そのため、何かしらのアレルギー症状が出現する可能性がありますので、それに対応できるよう、病院内で原因食品の摂取を行います。可能な限り危険を減らすため、食品の摂取は少量から、時間を空けながら段階的に増量していきますが、その過程でアレルギー症状が出現した場合はその時点で試験を終了とし、症状に対する治療に移ります。

当院では、検査当日、午前中に来院していただき、3〜5回に原因食物を分けて摂取していただき、夕方まで様子を観察しております。症状が無い、または軽い症状のみで症状が改善した場合はそのまま退院とし、強いアレルギー症状を認めた場合は一泊入院として翌日まで経過を見たうえで退院としております。
負荷試験により食物アレルギーの有無をより確実に診断するだけでなく、「この量までは食べても大丈夫」という食品の量(閾値)を知ることができ、食物アレルギーのお子さんの生活の質の向上にもつながります。食物アレルギーでお悩みのお子さんがいらっしゃいましたら一度ご相談ください。

平成26年度 負荷試験実績
食品名 件数
鶏卵 32件
牛乳 6件
小麦 12件
ピーナッツ 8件
その他 11件

消毒薬

地域の小中学校における食物アレルギーおよびエピペン®講習会の実践

近年の食物アレルギーの増加を受けて、教育現場においても食物アレルギーへの対応のニーズが高まっております。
当院では、各種アレルギー疾患の診察のみならず、大和市内の小中学校において食物アレルギーの出張講習会を実施しております。一般的な食物アレルギーの知識に関する講義にとどまらず、重症のアレルギー反応であるアナフィラキシーの際に使用される自己注射薬「エピペン®」の使用法についても、教職員の方々に実践的な講習会を実施し、食物アレルギーのお子さんが安心して学校生活を送れるよう活動を行っております。

プレイルーム

医師と看護師によるトレーニング

最終更新日:2016年4月14日

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