はじめに

リハビリテーション療法科は、理学療法(PT)・作業療法(OT)・言語聴覚療法(ST)の3部門で構成されています。疾病や外傷によって障害された身体・精神機能の回復を図り、家庭・社会復帰などをめざすとともに、患者さんが自分らしく生き生きとした生活が送れるよう努めています。

特色

  • 当院では、2008年5月から脳卒中地域連携パスを導入して、近隣のリハ病院や施設と定期的にコミュニケーションをとっており、繋がりをもった効果的な医療を提供しています。
  • 自宅退院された場合も必要に応じて外来で職場復帰や家庭での役割を果たせるよう援助、指導を行い、社会復帰後の最終調整などの対応を実施しています。
  • 定期的なカンファレンスによりチームでの情報交換を密にして患者さんのより良い方向性を模索し、勉強会などで知識や技術の習得を図るなど日々研鑚しております。

※リハビリテーションを希望される方は、当院の医師の診察が必要です。その疾患に応じた診療科(整形外科・脳神経外科・脳神経内科など)を受診していただき、担当医にご相談ください。必要に応じてリハビリテーション処方が出されます。

リハビリスタッフ

理学療法部門
 理学療法士 10名
作業療法部門
 作業療法士 3名
言語聴覚療法部門
 言語聴覚士 2名

週間予定

診療は月~金の平日のみ、土日祝日は原則休診。入院診療時間は、午前(8:30~12:00)、午後(13:00~)です。外来診療時間は、原則(8:30~12:00)です。

理学療法部門

理学療法では、脳血管(脳卒中)・整形・呼吸器疾患などにより、運動機能・呼吸機能などの障害をもつ患者さんに対し、発症直後や手術直後からベッドサイドでの訓練を実施しています。また状態に合わせリハビリ室にて、日常生活へ戻れるよう起き上がり・歩行・階段昇降などの訓練を行っています。

作業療法部門

疾病や外傷により身体・精神・高次脳機能の障害が出現した患者さんに対して、出来る限りその人らしく生活が送れるよう、作業活動を通して心と身体をサポートしています。具体的には、機能訓練、食事・更衣・トイレ・入浴などの日常生活動作訓練、掃除・洗濯・調理などの家事動作訓練、職業前訓練、福祉用具や自助具の紹介を行っています。(主な対象疾患は、脳卒中や整形外科疾患、乳がん術後等)

言語聴覚部門

言語聴覚士は、言語機能、構音機能、音声機能、嚥下機能などに障害をもつ患者さんの機能の回復、維持を図るため、検査・訓練・その他の援助を行います。当院では主に脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍などによるコミュニケーション障害の評価・訓練と、摂食・嚥下訓練を担当しています。一定期間訓練を実施して障害の改善状況を評価し、訓練、指導の適切さなどの見直しを行っていきます。