
大和市立病院 院長 石川 雅彦
令和5年4月1日付けで病院長を拝命しました石川雅彦です。
平素より、大和市立病院の診療に対してご理解・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
当院は昭和30年7月、大和町国民健康保険直営病院として内科、外科、産婦人科の3診療科、病床数24床で開院以来地域医療を支える基幹病院、そして医療従事者を育てる教育医療施設としての使命を果たしてきました。現在32診療科、病床数403床の体制で診療を行っています。
基幹病院として、地域がん診療連携拠点病院、救急指定病院、災害拠点病院、地域医療支援病院、周産期救急医療システム受入病院等の指定を受け、小児救急においては24時間365日受け入れ体制を敷いています。また新型コロナウイルス感染症への対応にあたっては重点医療機関として中等症患者の受け入れ、治療を行ってきました。 教育医療機関として臨床研修指定病院、神奈川県看護師等実習養成施設、多くの学会の専門医研修施設等の認定をうけ、医療従事者の育成にも力を注いでいます。
令和6年11月7日、8日の両日において当院は病院の質を向上させ、地域から信頼される病院を目指す目的で病院機能評価(一般病院2)を受審し、認定されました。受審に向け約2年間に渡り1.理念達成に向けた組織運営(病院基本理念の明確化、組織運営、文書管理等)、2.患者中心の医療(患者の権利の明確化、臨床倫理委員会設置、患者支援体制の整備、患者さんとの診療情報の徹底等)、3.良質な医療を構成する機能(医療機器、薬剤、診療情報、救急、手術室、洗浄・滅菌等すべての管理機能の見直し)、4.組織・施設の管理(財務・経営管理、医事業務、業務委託、災害時の危機管理等)の4領域において病院一丸となり準備をしてまいりました。病院機能評価受審は終了しましたが、今後も安心・安全に患者さんの視点に立った医療サービスを提供できるようさらに改善していきたいと思っています。
臨床面では昨年度導入した泌尿器科、消化器外科、婦人科領域のロボット支援下手術、脊椎領域の手術、超音波内視鏡検査、無痛分娩の症例数も順調に増加しております。今年度も4月より昨年休止していた血液・腫瘍内科の外来・入院での加療再開、整形外科における人工関節手術専門医の着任、認知症診療予約枠の拡大等地域の皆様のニーズに沿った病院機能の拡充、向上を図り、基幹病院としての役割を果たしていきます。
大和市立病院は大和市が目指す「健幸都市」の中心的な役割を果たしていきたいと思います。これからも市民の皆様の生命と健康を守るために、取り組んでまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願いします。