ラジオアイソトープ(RI)検査
ガンマカメラとはシンチとは何か?
ラジオアイソトープから出る放射線にもいくつか種類があり、その中のガンマ(γ)線を使用しているのでガンマカメラと呼ばれます。又、別名シンチカメラとも呼ばれ、カメラの中にガンマ線が当たると光を発する(シンチレーター)物質を使っている為で、検査名に"シンチ"が付いているのは、これから由来したものです。
- 検査目的
目的とする臓器や組織に集まった薬は、そこから放射線を体外に向けて放出しますので、それをガンマカメラと呼ばれる専用のカメラを用いて画像にします。
この画像から各臓器の形態や、血流状態、代謝状態などを調べる検査です。 - 検査概要
アイソトープ検査(RI検査、核医学検査と言われることもあります)とは、微量の放射線を出す薬(放射性医薬品)を投与し、体内から出てくる放射線をガンマカメラという特殊なカメラでとらえて、体内の薬の分布状態から診断をする検査です。この検査で使用される薬は、時間の経過と共に放射線の強さが弱くなる特徴を持っていることと、薬が尿や便から排泄されることなどから、胸や胃のX線検査と同じくらいの被曝量です。 - 検査時間
注射後、写真を撮るまで待ち時間があります。この待ち時間は検査により異なります。撮像時間は、約30~60分です。 - 検査に必要な準備および注意
- 検査には予約が必要です。
- 外来診察時に担当の医師の申し込みにより検査日が決まります。
- 検査で使用する薬の関係上、検査をキャンセル、変更する場合は、前日までに電話をして下さい。
- 検査の実際
検査方法は調べる部位により異なりますが、ほとんどが注射をした後ベッドに寝て写真を撮るだけなので、苦痛の少ない検査です。また、薬の副作用もほとんどないので、比較的安全な検査のひとつです。以下は当院で行われている主な検査です。
骨シンチグラフィ
骨の病気や異常を調べる検査です。この検査は、注射をしてから2~4時間後に写真を撮ります。食事制限はありません。写真を撮る直前に排尿をして下さい。
心筋シンチグラフィ
心臓の筋肉の血流状態や代謝状態を調べる検査です。この検査は、注射直後から写真を撮ります。また、薬剤負荷の方は、検査当日の朝食は食べないようにお願いします。運動負荷の方は、食事制限はありません。
脳血流シンチグラフィ
脳の血流状態を調べる検査です。この検査は、注射直後から写真を撮ります。食事制限はありません。
ガリウムシンチグラフィ
炎症や腫瘍を調べる検査です。この検査は、注射をしてから2~3日後に写真を撮ります。食事制限はありません。検査当日に排便をして下さい。
※その他必要に応じてさまざまな検査を行っています。