今年も気がつけば12月。北風が身に染みる季節となりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
7階東病棟に勤務しているTです。
私は7階東病棟で学習会係を担当しております。今年の学習会係は、日常業務の忙しさの中で病棟スタッフが「自身の看護観」を振り返る機会が少なくなっている現状があるのではないか。と感じ「自身の看護観を基に看護を展開している実感が持てるような働きかけ」として日頃、皆が大切にしている看護を各個人のナラティブを通じて「7階東病棟看護の強み」という切り口で抽出、具現化していく取り組みを行なっております。
前にも触れましたが、7階東病棟は脳神経外科、整形外科を担当する外科病棟です。疾患の特性として脳血管性疾患の急性期に出現する意識状態の悪化や譫妄、入院患者の高齢化に伴う認知症症状により見当識障害だけでなく入院の必要性や現状が理解出来ない事で治療環境が確保出来ない方々が多く入院しています。そんな環境の中で抽出された我々7階東病棟スタッフが大切にしている看護は5つ。
- 対象の立場に立ち考える
- 対象に寄り添う
- 不穏、譫妄、後遺症という言葉や状態に惑わされず、対象を全人的に知ろうとする。これらの症状によって看護が阻害される事を防ぐ。
- 対象の不安、頑張り、辛さを認める。
- 疾患だけでなく対象の背景(どの様に生活してきたのか)を知り、対象理解に繋げる。家族の居ない対象も多い中で背景を知る手掛かりを大切にする。
といった看護観でした。
意識が確保できず記憶も曖昧で、なぜ自分がココにいるのかもわからず、不安を抱える方々の自分で発する事の出来ない「声なき声を聴く」。
皆の看護観を抽出する過程で、今一度、自分達が勤務している病棟において大切な看護を確認出来た貴重な活動となりました。
このような7階東病棟で私は皆と大切にしている看護を発揮出来るように、日々取り組んでおります。